格闘家の素顔>ターザン後藤のギャップと居酒屋経営

ある外資系金融機関にいたときの話です。
支社長とも、たまに飲みにいったりして、私がプロレス好き
だということは、社内にも知れ渡っていました。

社員に順番にまわってくる朝の三分間スピーチなどでも、
ほとんど格闘技の話をしていました。
ボブサップとか。

ある日のこと、仕事をしていたら、突然支社長に呼ばれました。

「○○さーん（私のことです）、ちょっと応接室に来てー！」

何事だろうと、恐る恐る応接室のドアをノックしました。

そして部屋に入ろうと開けたら、
どこかで見たことのあるヒゲをはやした大男と
もうひとりサラリーマン風の男性とソファーに腰掛けていました。

支社長から「ここに座って」と言われ、私も席につきました。

そして｢この方、知っているやろう」と支社長に聞かれました。

よく見ると、あの大仁田厚のＦＭＷで活躍していた
プロレスラーのターザン後藤ではないか！

なんで、ターザン後藤がこんなところにいるの？
と一瞬戸惑ったのですが。

よく聞くと、今度プロレスの大会があるので、飛び込みで
地元の企業を訪問して観戦に来てくれるようにお願いして
まわっているとのことでした。

それにしてもびっくりしたのは、ターザン後藤の第一印象でした。
プロレスの試合では、電流爆破デスマッチをやったり、机や椅子
などを振り回してヒール役のイメージが強かったのですが、
目の前にいるターザン後藤は全くの別人です。

額からは汗を流しながら、それをハンカチで拭き、恥ずかしそう
に話をしていたのです。
このギャップは何？

試合のときは、プロフェッショナルに徹しているんだなと
ある意味尊敬してしまいました。

現在は、東京の浅草でプロレス居酒屋のファイト倶楽部という
お店を経営しているそうです。
スタッフがコスプレなんかしてとても賑わっているそうですよ。

これで交通費を稼いで今度、飲みにいってみませんか？
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