格闘家の素顔>就職活動の面接中、格闘技の話で盛り上がる？！

大学４年生のときに就職活動をしていたときの話です。
当時は、今のようにインターネットはなくリクルート
の分厚い就職情報の雑誌が自宅に送られてきてました。

ハガキが差し込んであり、希望する企業のそれを郵送
するという手順でした。
どこにしようかと、あまり深く考えることもなく５社
ほどに絞り込みました。

そのなかのある会社の支店長と面接がありました。
なぜこの会社を選んだのかなどを聞かれました。
そんな話をしながら、趣味まで話が及びました。
いろいろ話をするうちに、支店長も格闘技が好きで
あるということがわかりました。
２人は時間が過ぎるのも忘れて、話込みました。

私も格闘技が好きだったのでそれに関する本を結構
読んでいました。
極真会館の山崎照朝のことを支店長が切り出しました。

なんというタイミングが、ちょうど私も彼の本を
読んだばかりでした。
言わずと知れた｢第一回全日本空手道選手権大会」の
優勝者です。
決して裕福でない家庭に育ち、高校時代には、東京の
極真会館まで、なんと片道２時間半もかけて通って
いたそうです。

その本のなかに大山倍達館長にいわれたこの言葉が
今でも心に残っていると書いてありました。
その言葉とは・・・

「武の道において真の極意は体験のみにある。よって
体験を恐るべからず。」

つまり、人生で壁にぶちあたったときは無心の心で
原点にかえって立ち向かえということです。

こんな話をして面接は終わり、後日その会社から合格通知
がきましたが、どういうわけか入社しませんでした。
何でだろー♪何でだろー♪
ちょっと古いか。

そういえば、この言葉って、アントニオ猪木の
「この道を行けばどうなるものか、危ぶむなかれ。
危ぶめば道はなし。踏み出せばその一歩が道となる。
迷わず行けよ。行けばわかる。」
と同じような意味ですね。