格闘家の素顔>自分で限界をつくるな！

私は高校を卒業して、地元の大学に進学しました。
高校のころから格闘技に興味をもっていました。

スポーツ店から買ってきたサンドバッグを自宅の庭にある木に吊り下げて
学校から帰ってきたら毎日のように殴ったり、蹴ったりしていました。
ときどき、道行く人が珍しそうに覗きこんでいることもありました。

大学に入学したら格闘技をしようと、ある実戦空手の道場を近所で探して
いましたが、当時はまだありませんでした。
しょうがないので、そこがやっている通信教育で、空手を学びながら、
大学でも、ある武道のクラブに入部しました。

毎日、夕方から２時間くらい練習がありました。
大学の周りを２周するランニングからはじまり、準備運動、突き・蹴り
などの基本稽古から自由組手まで。

とくに大学の裏山にある急な階段を何回もダッシュでかけ上がる練習が
いやでいやでたまりませんでした。
この後は、必ずといっていいほど吐いていました。

ある日、練習が終わったあとに、校内のトイレで小のほうをしました。
ふと！見ると、
な、な、なんと！真っ赤なオシッコが出ているではないですか。
初めての経験だったので、これにはさすがにびっくりしました。

すぐに、先輩たちに相談すると、

「真っ赤なオシッコがでて初めて一人前だ。俺たちも出よった！」

みたいな事を言われました。

一生懸命に、練習していたつもりでも、まわりからみたら、まだまだ
だったんだなと思いました。
なぜか、妙に納得して、病院にも行きませんでした。

仕事でもそうですが、自分で勝手に限界をつくってしまうんですよね。
今日はこれでいいや！
俺ってこんなもんだろう！
しかし、レベルアップしていくためには、もう一段のパワーと強い意志が
必要になります。

そのためには、客観的に見てくれるメンターを探すのもひとつの方法です。
タイガーウッズでもそうですよね。
あれだけ才能がある人でも、ちゃんとしたコーチがいます。
それほど、自分のことを客観的にみるのは難しいことなんですね。
継続は力なりといいますが、それほど続けるというのは難しいことですね。
仕事も武道も同じです。